高齢がん患者ピアサポート事業

独立行政法人福祉医療機構 平成27年度社会福祉振興助成事業
高 齢 が ん 患 者 の 地 域 連 携・在 宅 移 行 支 援

 はじめに

 NPO法人ミーネットは、がん患者・家族と同じ立場で相談支援にあたる「がんのピアサポーター」を養成し、地域に根ざしたピアサポート活動に取り組んできました。 2009年からは、名古屋市と協働で「名古屋市がん相談情報サロン・ピアネット」を運営し、このピアネットでは、約1年間の養成講座を修了したピアサポーターが、利用者の相談対応にあたっています。
 また、ほぼ同時期に始まった、がん診療連携拠点病院内でのピアサポートは、平成28年3月現在、愛知県内の15病院で定期的に実施され、病院ボランティアの新しいかたちとして定着しつつあります。

 ピアサポートによる相談の内容は、不安などの精神的な問題や治療上の悩みなど多岐にわたりますが、近年、特に高齢がん患者・家族の支援において懸念される傾向が見られるようになりました。
 一つは、急性期治療の在院日数短縮化による、早期の在宅移行に対する患者・家族の不安が高いこと。
 もう一つは、治療や療養についての情報不足・理解不足から、患者自身が意思決定に困難をきたすケースが多いということです。

 これらの解決にあたっては、手厚い相談支援が必要であり、医療・福祉の専門職による地域連携体制の構築が大きな課題だと思われますが、行政や医療機関と連携して活動に取り組む私たちが、その連携の輪の一端を担い、高齢がん患者さんの身近な相談相手として、適切な部門につなぐことはできないだろうかと考えました。
 まだ緒についたばかりの活動ですが、地域の医療福祉関係者の協力を得て、少しずつ道筋がついてきたところです。

 本事業は、独立行政法人福祉医療機構の平成27年度社会福祉振興助成により「高齢がん患者の地域連携・在宅移行支援事業」として実施した内容から、今後、同様の取り組みが全国に広がっていくことを願って、実践的な部分をまとめた事例集「みんなで考えよう 地域連携で高齢がん患者さんをささえる」を掲載いたします。
 がんのピアサポーターという、当事者と同じ立場の支援者を資源の一つとして、がん患者支援に関わるステークホルダーの地域連携を促進するためのご参考になれば幸いです。

平成28年3月
NPO法人ミーネット
理事長 杉浦 美紀
(通名:花井美紀)
がん遺族

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