ピアサポーター養成について

   相談談支援のもう一つのマンパワーとして

DSC05604【がんの多層的な苦悩に対応するには】
がん医療は日々進歩を遂げています。治療の選択肢も増え、患者自身が治療法を選択するという自己決定権やインフォームドコンセント(説明と同意)が重視されるようになりました。その一方で、患者は治療の判断に迷い、思い悩むことも少なくありません。
がん患者の抱える問題や悩みは、がんの疑いがあるとされた時から治療後に至るまで、時間と共に変化し、多層的な苦悩を生む(※1)とされています。治療の副作用や後遺症のつらさ、再発の不安やがんにかかったことによってもたらされる精神的な不安などと、患者自身はどのように向き合っていけばいいのでしょうか。がん対策基本法に基づいて、がんの相談支援体制も整備が進み、患者支援に向けて行政も医療機関も努力していますが、患者・家族の不安や悩みを受け止めるマンパワーは依然として不足しています。

【相談支援には一定の知識や技術が必要】
こうした現状から、患者・家族を支えるもう一つのマンパワーとしてミーネットの「がんのピアサポート活動」は誕生しました。ピア(peer)とは「同じ立場」や「仲間」を意味する言葉で、ピアサポートは言わば相互支援と言えます。がんの治療体験者が体験を生かし、患者・家族の悩みを聴き、同じ立場で問題解決の糸口を探ることを基本としています。
人間一人一人が個別の存在であるように、がんもまた個別性の高いものです。同じ種類のがんであっても、患者さんの状態や悩みは多種多様。一人一人の違いに配慮し、かつ医療行為に踏み込まないことを鉄則として相談支援にあたるには一定の知識や技術が必要です。患者の悩みを理解するための基本的な医療知識やコミュニケーション・スキルは必須であり、90数時間にのぼる「ピアサポーター養成講座」を受講し、半年間をかけて実習を行ったのちに実践活動に進みます。不適切な医療介入などをおこなってご相談者に不利益を与えることのないよう、徹底的なルール遵守もはかっています。

ミーネットは、2007年から「がんのピアサポーター養成」の準備を進め、2008年から毎年、がん治療体験者を対象としてピアサポーターの養成に取り組んでいます。研修期間は約1年(90時間) 、医療機関や行政の協力のもとに、2012年現在117名の受講者が講座を終了しています。

(※1)ピアサポート研究者・大野裕美氏の調査研究による

①ピアサポーター養成講座     ピアトレーナー事前講座

 

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